地方独立行政法人大阪産業技術研究所 森之宮センター

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脂質工学研究室

「脂質(油脂)」、「酵素(リパーゼやホスフォリパーゼ)」、「微生物」をキーワードとして、機能性脂質の製造や精製、酵素の性質の解析、脂質などの抗菌活性、微生物の遺伝子操作や遺伝子解析などの研究に取り組んでいます。

担当者 お問い合わせなどについては「*」印の連絡担当者へお願い致します。

  1. 永尾寿浩 *
  2. 田中重光
対応する業界、素材や技術

脂質、油脂、脂質関連物質、脂肪酸、脂肪族アルコール、脂肪酸エステル、食品、健康補助食品、化成品、化粧品、医薬品、抗菌剤、醗酵、酵素、リパーゼ、微生物、微生物変換、抗菌活性、水分量測定(カールフィシャー法)、脂質分析、分子蒸留、遺伝子操作、遺伝子解析

研究内容

酵素を用いた機能性脂質の製造・精製

脂質関連酵素(リパーゼやホスフォリパーゼ)を用いた応用研究を行っています。リパーゼは基質特異性を持つだけではなく、水過剰下でもエステル化が進行するなど、化学反応や他の酵素反応にはない優れた特徴があります。これらの性質を用いて、酵素法による高度不飽和脂肪酸(DHAなど)高含有油脂の製造、酵素法と抽出・蒸留を組み合わせた機能性油脂(高度不飽和脂肪酸、共役リノール酸、トコフェロール、植物ステロールエステル、アスタキサンチンなど)の精製、酵素法による構造脂質や機能性リン脂質、各種脂肪酸エステル(メントールエステルなど)の製造などに関する研究を行い、機能性食品、医薬・化粧品などの素材や製品開発に役立てています。

微生物を用いた機能性脂質やバイオ燃料の製造

化学法や酵素法で製造困難な物質でも、微生物の作用を用いて容易に製造できる場合があります。自然界では存在量が少ない脂質の発酵生産や油脂変換技術、微生物の作用を用いた各種脂肪酸エステルの合成などに関する研究を行い、機能性食品、化成品、バイオ燃料、医薬・化粧品などの素材や製品開発に役立てています。

脂質関連酵素の性質に関する研究

脂質関連酵素(リパーゼやホスフォリパーゼ)に関する基礎研究を行っています。リパーゼの基質特異性(脂肪酸特異性、位置特異性など)や、熱や溶媒などに対する安定性などを評価しています。得られた結果は、新しい酵素剤の開発に役立つだけではなく、リパーゼを用いた機能性脂質の製造や精製、脂質分析などを行う上での基本情報にも利用できます。

脂質の抗菌活性に関する研究

脂肪酸などの脂質の、有害微生物に対する抗菌活性の研究を行っています。例えば、黄色ブドウ球菌は、アトピー性皮膚炎の炎症部で顕著に増加し、炎症の悪化に関与していることから、この有害菌の抑制が必要とされており、この課題にも取り組んでいます。本研究で得られた結果は、抗菌剤、医薬・化粧品、化成品、食品などの素材や製品開発に役立てることを目指しています。

微生物の遺伝子操作と遺伝子解析に関する研究

酵母や大腸菌の遺伝子組み換えによる脂質関連酵素の生産や、リアルタイムPCRを用いた微生物の定量解析や遺伝子発現解析などに関する研究をおこない、機能性食品や化成品、医薬・化粧品などの素材や製品開発に役立てることを目指しています。

トピックス

機能性脂質の製品化事例

ドコサヘキサエン酸(DHA)は、血中脂質低下作用、脳機能改善、視力機能改善などの優れた生理活性を保持しています。このDHAは主としてマグロ油などから供給されていますが、その含量は20~27%程度です。本研究室では、マルハニチロとの共同研究により、リパーゼ反応を用いて、DHA含量を高めた油の製造法を開発し、健康補助食品としての製品化に成功しました。 植物油に含まれているリノール酸は、メラニンの生成を抑える作用があります。本研究室では、リパーゼを用いて、サフラワー油などに含まれるリノール酸とハッカ成分のL-メントールからエステル化合物を合成する技術を開発しました。それを基にダイソーでは、サフラワー油からのリノール酸メントールエステルの量産化技術と実用的な精製技術を確立させました。またナリス化粧品では、この化合物の皮膚吸収性が高く、メラニン産生抑制効果に優れていることを見出しました。この化合物(成分表示名:サフラワー種子油脂肪酸メンチル)を配合した化粧品は同社から販売されています。

脂質工学研究室に関するお問合せ

依頼試験、技術的相談、相談内容で担当部署がわからない場合などの際は、
技術相談窓口へお尋ねください。

06-6963-8073

メールでお問合せ

9:00~12:15/13:00~17:30(土日祝・年末年始を除く)

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